「入園式だったら、若いお母さんも多いから(服装も)華やかな感じになるんじゃないですか」
そう言われたのは、1週間程前にスーツを見に行った服屋さんにて。
そして派手目なスーツを次々と合わせてみせるように言われた。
「若めなかわいい感じが似合うんじゃないですか?」
ねぇねぇ、「若め」は外して、「かわいい感じ」だけでいいんじゃないかい?
仮にも君は接客業。うそも方便、っていうか、余計な事は言わなくていいのだよ。
そうそう、そりゃ~私が1番わかっているのだよ。
自分の好みが年齢とともに似合わなくなってきていることはね・・・・。
そこの店では「検討してみます」と言い残し、さいなら~。
今日、ゆきすけのハナミズもだいぶ良くなったので、実家へ預けてスーツをじっくり見に行った。
無難な黒のスーツ、白のフリフリブラウス。
入園式は明るい色が多いって聞いたけど、いいのさ・・・。
鏡に映る自分の姿を見て、心の中で呟いた。
「あ~あ、こんな無難なスーツ、買っちゃうようになったんだね・・・・。」
ま、いいか~。そんなお年ですもの。