ゆきすけが夜寝る前にトイレに入る時、ベッドでゆきすけを待つ私にいつもこう
お願いする。
「ママ~、森のクマさん歌ってて~」
夜のトイレは恐いらしい。ん~わかるよ。でも私の心もいつも平らなわけではない。
その前にいくら歯磨きの時間だといってもなかなか歯磨きをしなかったり、生意気な事を言ったりした後に、心穏やかに、しかも「森のクマさん」なんかどうして歌えようか・・・。
母「イヤだ。」
ゆ「エ~なんで歌って~」
母「今日は歌いたくない」
ゆ「うたって、うたって~♪」
母「イヤ」
ゆ「ゆき、おしっこできないよ~」
こういうやりとりを以前はやっていたけれど、不毛なのだ・・・。なにもそこからは生まれない。
相手はチビッコゆえのツワモノ。しつこく、そして恐ろしいまでに脳天気。
なので最近は深呼吸をして頭の中にかわいいクマさんを思い描きながら私は歌うのだ。
「ある日~、森の中~クマさんに~♪」
悲しいかな、5番まであるこの歌・・・・。そんな日にはつらいぞ。
でも歌いながらちょっと疑問。なんで最初にクマさん、「お逃げなさい」って言ったんだろう。
やっぱり襲っちゃうかもしれないからってこと?
深く考えないほうがいこともあるよね。そして今夜も私は仏の心となり歌ったのさ。